患者さんからの質問
問:あまり顔や身体などに汗をかかない友達がいてうらやましいんです。
答:
むしろそのお友達の体調が心配ですね。
(まず、汗について。東洋医学では汗は血より作られていると考えられてます。適度な汗は身体の熱を冷やす機能があり有益なものです。
又、大前提として身体を構成するのは血と気であると考えられています。双方どちらが欠けても、増えすぎても体調不良の原因となります。故に汗(血)の増減をみることで体調の変化を読み取ることが可能になります。)
そのお友達は汗を作る材料(血)が身体に無くなりつつある状態の為、汗が出ない。身体を冷やせない。結果、身体が熱を持った状態にあることが推測されます。
さらに、熱を持つことにより、様々な体調不良が発生している可能性があります。この場合の熱とは、体温計で測る熱とは違う概念のものです。(概念の詳細は割愛致します。)
原因としては、例えば忙しく働きすぎて休養を取っていない、深夜のシフトを担当し昼夜逆転の生活をしている。
目をよく使う(パソコン業務が多い等々)その他、様々な要因が考えられます。
対策として、当院では脈をみて血を増やすツボを状態により数ヶ所選択し刺激します。更にご本人様には適度な休養を取るようにお勧めします。体内の血量含め身体全体を均衡のとれた状態にする事を目標にしています。
長くなりましたが、結論として、汗をあまりかかないことを、羨ましがる必要はないですよね・・・と言う事をお伝えしました。
60代女性の方
問:お腹いっぱい食べていいの?
答:駄目です、お腹いっぱい食べてはいけません。消化に悪いので腹八分ではなく腹七分にしてください。そして食べた後は散歩して手足を動かすようにして下さい。
手足は胃に関する部位であると養生の本より解釈しています。動かすことにより胃がこなれ消化促進の助けをすると考えられます。
40代女性の方
問:お風呂に長くつかってて温まってから、さむい部屋でいるのはいいのですか?
答:駄目です。
まず、長風呂で汗をかきすぎると、汗の材料である血が減りすぎてしまいます。。体を構成する重要な気血の不足は体調不良をまねきます。
又、長風呂の後に、寒い部屋にいるのはお勧めしません。温かい服を着て体温が急激に下がることのないように調整していればまだ良いのですが。
60歳女性
問:このところ(5月半ば)、気温が急に上がったのでクーラーをつけるか悩んでいます。
答:暑いときは、気血が皮膚表面に集まっています。そのためお腹の中は冷えています。その時に、皮膚表面をクーラーなどで冷やしてしまうと皮膚もお腹も冷えてしまい、下痢や風邪など不調を引き起こしやすくなります。対策として、おうどん等、温かい食べ物を食べてお腹を温め、身体から汗を出し、気化熱により身体を涼しくします。熱中症になるようではいけませんので、無理をしてはいけませんが、日中のことであり、かつ、真夏でもなければ、お腹を暖めて、汗をかいてしのぐのも一つの手ではないでしょうか。